住宅を『ノアの箱船化』する挑戦 | 株式会社 青木建設|徳島の注文住宅からリノベーションまで

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2022.10.03 | スタッフブログ

住宅を『ノアの箱船化』する挑戦

『ノアの箱船(はこぶね)』という言葉を聞いたことがありますか。

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旧約聖書の『創世記』(6章-9章)のなかで、大洪水にまつわる物語に登場する巨大な船の話です。甚大な被害をもたらす嵐など、人の力の及ばない自然災害が猛威を振るうとき、地球上に住む動物たちも含め安心して過ごすことのできる理想の超巨大な船が登場します。この神話はおよそ2000年以上前から人々の心を救う物語として扱われてきました。

人の生活を包み込む「箱」である「住まい」の話に戻しますと、『自律循環型住宅』は、自然エネルギーを上手に活用(考慮)し、省エネルギーである設計ポリシーとするため、結構昔から様々な試みが試されてきました。

災害の影響により、ライフライン(公共サービス等)が断たれると、日常生活に大きな支障が出ます。災害による生命・財産は守られたとして、次に生活を安定的に持続するための機能が必要となります。

電気・ガス・水道・通信・輸送・人的サービス(社会資源)などのうち建築的資質でどこまで可能か、といった課題となります。ですから、建築的にはインフラになるべく依存することなく、安定した持続性のある対策や建てものの燃費(省エネルギー)性能を高めることが目標となります。

非常食や薬の備蓄、調理のための火(ガス等)は建築的な機能で賄いやすい部分といえます。ところが安定的な保守・保全運用は輸送手段も含め大変コストがかかります。
消費期限のある食材、衛生的な水の確保や物流、生活ごみ処理などはそもそも社会資源が不可欠です。

そして最も問題となるのが水や排水設備。生活に適した清潔な水の確保はとても困難といえます。

中水(浄化処理された水)の再利用トイレなどありますが、実際のところ上下水道の安定的な確保はとても難しいのが現状です。

色々と不安になることも書いてきましたが、電気においては太陽光発電・蓄電システムの普及や携帯型バッテリーの小型化による技術革新により、通信機器の電源確保や電気自動車の普及によるV2H(家庭用電源として機能する車のシステム)など、電気はさらなる革新が注目されています。

様々な模索の中で『自立循環型住居』は、『箱舟化』する優れたアイディアだといえます。現時点の一番良い方法は地球そのものの環境を無視できるわけではありませんから、やはりパッシブハウス仕様の住宅に再構築することだと考えます。そして得られる恩恵は、快適さや経済性だけではありません。持続可能な生活のための資質に溢れる、暮らす人や多様な生態系を崩すことのない建物本来の姿があると思います。

Fuji

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