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2018.01.23 | スタッフブログ

太陽光発電のリスク、ご存知ですか?

太陽光発電システムを搭載した住宅で、太陽電池パネルが火元となる火災が発生したり、台風が通過するたびに強風に煽られて太陽光パネルや架台が飛散する事故事例が各地で報告されています。 

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◆太陽電池パネルのうち屋根一体型と呼ばれるタイプを採用した川崎市の住宅でおきた火災の場合・・・瓦の影で発熱・発火

システムを構成する69枚のパネルのうちの1枚のパネルに隣接する瓦の位置が数センチメートルだけずれ、パネルの一部を覆ったことによって太陽電池セルの一部にできた影の影響でホットスポット(影がかかった太陽電池の発電機能が阻害され、電気抵抗となって発熱する現象)が発生、このホットスポットを回避するための安全装置の役割を果たす「バイパスダイオード(BPD)」が作動し、その状態が長期間続いたためにBPDを構成する部品などが劣化するなどして異常発熱したことが原因で火災が発生した、と市消防局により推測された。

◆2017年10月23日、台風21号の影響で太陽電池パネルが飛散した上田市でおきた事故の場合・・・パネルと架台との固定部分の施工不良

事故の起きた住宅のパネルは1枚につき2本の縦桟にボルトで4か所固定する一般的な方法を採用していた。上田市で観測された23日の最大瞬間風速は28.7m/sと上田市の基準風速30mには達していなかったが、縦桟が屋根に残り、脱落したパネルの枠にはパネルを縦桟に固定する押さえ金物が残った状態だったことから、パネルと架台との固定部分の施工に問題があったと推測される。4点留めの場合、1カ所でもボルトの施工が甘かったり経年劣化していたりすると強風でパネルが外れるリスクが急速に高まる。また、屋根の谷部に近いパネルが外れた点からも谷部は風と屋根の相互作用で局所的に風圧が大きくなることがあり注意が必要だという。リスクを見込んで風の強いエリアで採用される3本の縦桟にボルト6本で固定する方法を採用するなどを考える必要がある。

(日経ホームビルダー 2018年1月号より)

 

 太陽光発電システムは省エネに貢献する人気の設備ですが、小さな不具合をきっかけに大きな事故となるケースがあります。機器の選定や設計、施工の各段階に様々なリスクが潜んでいることを十分理解して導入を検討することが必要だと改めて思いました。また設置してからも定期的に点検を行い、事故を未然に防ぐために保守を怠らないことが大切ですね。

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