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2021.10.04 | スタッフブログ

建物の燃費を考える

自動車の燃費というと、一定の燃料でどの位距離を走ることができるかを示す事だと知っている人は多いと思います。しかし車を建物として捉えた燃費は、どういったことになるのでしょうか。
建物の燃費は、人が建物を使用するのに必要なエネルギー量の総和を計算する必要があります。

住宅では1年間に消費すると予測されるエネルギー量(給湯、暖房、冷房、照明、換気及びその他動力)を床平米当たりのKWh(一次エネルギー換算、以降、「建物の燃費」)として計算します。 「建物の燃費」は、正確な省エネ性能そして地球環境への負荷を示しています。

「地球環境への負荷」とはいってもピンときませんが、冷房と暖房のことだけを考えてみてください。日本で多く用いられている冷暖房設備のひとつ、エアコンを例にとってみましょう。昨今のエアコンは高効率・省エネなものが増えてきました。エアコンの役割は主に室内の冷房・暖房と除湿などです。(一部には換気や加湿できるものもあります)

性能を一般の消費者に分かりやすい形で表したものとして「おもに10畳程度」などの目安や「消費電力量期間合計(年間)780kwh」などのほか、「省エネ基準達成率117%」等が表示されているかと思います。

小売事業者が製品の省エネ情報を表示するための「統一省エネラベル」制度は2006年10月から開始されました。

制度内容は、製品個々の省エネ性能を表す省エネラベル、市販されている製品の中で相対的に位置づけた多段階評価、年間の目安電気料金(または目安燃料使用量)などを製品本体またはその近傍に表示するものです。
「統一省エネラベル」が表示される製品は現在、エアコン、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、液晶テレビ、電気便座、蛍光灯器具(家庭用)です。水を差すようですが省エネラベルはあくまでも機械単体の性能であって、建物の性能によってエネルギー消費効率は変わってしまいます。

建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)により、

省エネの新しい基準や評価方法・目標が設定・更新され、建築物にも多段階評価の取り組みが始まっています。

 

話が少し逸れましたが、建物躯体の省エネ性能と健康との相関性は無視できません。暖をとる方法はエアコン以外にもいくつかありますが、建築地の気象条件で対象住宅の躯体が1年間に必要とする年間暖房需要を床平米当たりのkWhで計算します。 年間暖房需要は建物の躯体性能の一つで、冬季に暖房を行わない(あるいは部分間欠)条件での室温の劣悪さに直結する指標であり、住宅と健康との相関性を読み取るために大変有効な数値です。ただし、ここでいう「健康」とは温度との相関性のみを示すもので、湿度、カビ、ダニ、化学物質、電磁波等の要素は一切考慮しないものです。

最初に書いた「建物の燃費」に関する諸条件は、換気・給湯などのほか生活家電といわれるものまで含めた「一次消費エネルギー」を削減すことを目的にしています。

そのため建物の外皮の性能によって「建物の燃費」は変わってくることになります。

まだまだ建物の省エネ性能を飛躍的に向上させたり、快適さを向上させるアイディアや方法は沢山ありますが、開発途上の部分もありこれからの時代や気候・耐用年数を考えると、ゆっくりではありますが住まいは進化する可能性を秘めていることが伺えます。

Fuji

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