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2020.10.12 | スタッフブログ

日本の住宅照明に欠かせないシーリングライト

シーリングライトが普及した理由
1970年代、蛍光灯の普及によって日本の住宅照明には欠かせなくなった照明器具に大型のシーリングライト(以下、シーリングライト)があります。乳白カバーをもつ天井直付け器具で、500φ前後の大きさがあります。
これを天井の真ん中に一灯取り付けるだけで、少ない電力で部屋に必要な明るさが得られます。 さらに日本の住宅は天井中央にあらかじめ引掛シーリングボディ(正式には引掛シーリングローゼット)が設置されており、器具の多くはそこを使って簡単に取り付けられる構造になっており、電気工事の資格が不要で、誰でも取り付けられることが普及の大きな要因になっています。

徳島でリフォーム/リノベーション・注文/新築住宅を建てるなら、青木建設へ画像参照:オーデリック㈱

乳白カバー付きのシーリングライトはデザイン的にシンプルで、洋風はもちろん和風器具もあるため、リビングや和室、寝室、子供部屋など主要な部屋の照明に使われます。これらの器具は今までは蛍光灯用が主体でした。今日ではほとんどの器具がLEDに変わりつつあり、いままで以上の機能を備えることで、より使い勝手が向上しています。

例えば安価なものでも何段階で明るさが変えられます。少し高価なタイプは連続調光ができ、さらに色温度も変えられる調光調色付きがあります。
調光調色付き器具は、例えば朝は白い光で明るくし、夕方から夜にかけて徐々に明るさを落として、光色も温かい光にするとヒトのサーカディアンリズム(生体リズムで1日24時間の周期を言う)にあった光環境が得られ、そのことで私たちの呼吸や睡眠のリズムなどを整える働きが可能になります。

住宅照明向けのシーリングライトは品種も数多くあります。またこれらの器具はまるでエアコンを選ぶように部屋の大きさにあわせて選べるため、普及に一役買っています。照明器具には何畳用と書いてあるので、分かりやすいです。この数字に従って選べばLED器具一灯で平均100ルクス前後の明るさが期待できます。

参照 : LEDシーリングライトの適正畳数の表示基準(一般社団法人 日本照明工業会ガイドA121より)

シーリングライトは万能ではない
住宅照明に欠かせないシーリングライトも、それだけでは万能でありません。一灯で明るさが採れることから、その明るさで全ての生活行為が満たされる、と勘違いをしてしまう人が少なくないのです。例えばリビングルームで部屋の大きさにあった器具を一灯選んで取り付けたとします。この器具で部屋の平均照度はJIS基準を満たしています。しかし器具の直下部分の照度が高く、部屋の隅ではおよそ1/3の明るさになることが下図の照度分布図で分かります。

部屋の大きさにあったシーリングライトの照度分布例(天井高さ2,4mの床面照度で単位はlx)

もし部屋のコーナにソファーがあって、そこで新聞や雑誌を水平に置かず少し立てて読もうとすると、シーリングライトの光は誌面に対して逆光になる恐れがあります。さらに読書に必要な明るさ(JISでは300~750ルクス推奨)を確保することが難しく、そのためソファーの横には読書用の明かりとして、フロアスタンドなど別に照明器具の併設が望まれるのです。

そこでシーリングライトによる一室一灯照明ではなく、多灯分散照明を考える場合、器具の存在が目立ちすぎないよう、器具の大きさは目安として一般的な天井高であれば部屋の対角線の1/8~1/10ほどの径が勧められます。しかし器具の高さやインテリアの様子などで見え方は異なりますので、これはあくまでも参考に。

以上、何かと便利なシーリングライトですが、より効果的な明かりを楽しむには部屋の様子や生活行為に合った適切な器具の選び方や使い方が求められます。

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