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2022.05.23 | スタッフブログ

梅雨時期の強い味方、ハイブリッド型も登場 〜進化する除湿機〜

今年の四国地方の梅雨入りは平年並みなら6月5日頃、梅雨明けは7月17日頃だと予想されています。(※)
気象そのものは人類の手でコントロールできませんが、いざという時のために「備えておく」ことはできるはずです。

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そこで、10年以上前に製造されたエアコンを使っている方はぜひ、最新の省電力型機種への買い換えを検討していただきたく思います。うまくすると、それだけで15%以上の節電が達成できるかもしれません。そしてもう一つ検討していただきたいのが、今回取り上げる「除湿機」の導入です。

※参照先:気象庁|令和4年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)

梅雨時のジメジメ解消や、部屋干しする洗濯物をしっかり乾かすため、エアコンの除湿機能を使う方も多いと思います。しかし、「弱冷房除湿」では室温が低くなりすぎ、少し古いタイプの機種では「再熱除湿」にヒータを使うため消費電力が大きくなる、といった問題点がありました。最新の中級以上の機種では、そのような問題は多少解消されていると考えていいのですが、そんな問題を解消する上で強い味方となってくれるのが除湿機です。

除湿機は空気中の水分だけを取り出し、室温はあまり変化させない(機器の特性・使用方法によります)ので、特に多湿な梅雨時を快適に過ごすためには持ってこい。湿度を抑制することで、カビの発生を抑えて健康被害を防ぐ効能もあります。

除湿機は内部の仕組みによって、「コンプレッサ式」「デシカント式」「ハイブリッド式」の3方式があります。以下、それぞれの特徴について説明しましょう。

コンプレッサ式が除湿を行う仕組みは、基本的にエアコンと同じです。主要な構成部品は「コンプレッサ(圧縮機)」「放熱器」「冷却器」で、圧力をかけると液化する性質を持つ物質を「冷媒」として使います。コンプレッサで圧力をかけて液化した冷媒を、大きな容積を持つ冷却器内部に放出すると、冷媒は気化しながら急激に体積を増やし、その過程を通じて急激に温度を下げます。

少し大げさに表現すると、体積1cm3で温度100℃の液体が気化して体積が100cm3に増えたとすると、気体の体積1cm3あたりの温度は1℃にまで下がるイメージです。この「断熱膨張」効果によって冷却器の温度を下げ、周辺の空気中に含まれている水分を凝集させて回収することで、除湿を実現します。

コンプレッサ式除湿機やエアコンの仕組みを、よく「冷たいコップの表面に水滴が付くのと同じ」とたとえますが、まさにその通り。ただし、エアコンと違って除湿機には「室外機」がなく、コンプレッサの駆動用モータと、冷媒そのものが液化する際に生じる熱は放熱器を通じて大気放出します。現行機種の多くは、この熱を洗濯物の乾燥に利用しています。

デシカント式の「デシカント:desiccant」は「吸湿剤(もしくは乾燥剤)」という意味です。焼き菓子や海苔などのパッケージに同梱されている「シリカゲル」のように、周囲の水分を自然に内部へ吸着していく性質を持つ物質を指します。

 デシカント式除湿機は、まず、その名の通りに空気中の水分を吸湿剤に吸わせます。次に、水分を含んだ吸湿剤をヒータで加熱し、吸湿剤が含んでいた水分を蒸発させて、再び積極的に水分を吸着できる状態に戻す……という行程を繰り返しています。現状のデシカント式除湿機は、ほぼすべてが吸湿剤に総称で「ゼオライト」と呼ばれる物質を使っています。結晶構造の中に大きな隙間を持ち、そこにさまざまな物質を吸着する性質を持つことが特徴です。この性質を利用し、ゼオライトはイオン交換材料や触媒として多くの分野で用いられ、現在、福島第一原子力発電所の事故処理で放射性物質を含む水の浄化にも活用されています。

ハイブリッド式除湿機の登場
ちなみに、現在はもうひとつ「ハイブリッド式」と称する除湿機も販売されています。一つのボディにコンプレッサ式とデシカント式、両方の機構を備えています。互いの方式が持つデメリットを相殺できるオールマイティな除湿機ですが、機構が複雑な分、大きく、重く、高価になりがちなのがネックと言えます。

3方式それぞれのメリットとデメリットを下の図に挙げてみました。

 「エアコンの除湿機能を使えば済むのに、わざわざ除湿機を導入する意味は?」と疑問に思うかもしれません。直接比較するのは難しいのですが、大くくりに「除湿機はエアコンの半分程度の除湿能力を、半分程度の消費電力で実現できる」と判断することができます。このことから、短時間に素早く除湿するならエアコンが有利ですが、長時間に渡って湿度を一定レベルに保っておきたいなら、除湿機のほうが消費電力を抑えられ、節電に貢献できます。

Fuji

 

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