緑青は猛毒? それは大きな誤解です | 株式会社 青木建設|徳島の注文住宅からリノベーションまで

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2021.10.11 | スタッフブログ

緑青は猛毒? それは大きな誤解です

銅のさびの一種である「緑青」は長い間有毒なものだと信じられていました。原因ははっきりしませんが、おもに当時の教科書の記述が誤解を招いたのではないかと考えられています。昭和59年8月には、厚生省(現厚生労働省)が緑青猛毒説が間違いであることを認めています。給湯配管には銅管が当たり前のように使われています。

現在の給湯配管は酸化皮膜(錆)の処理技術が進むとともに、さや管ヘッダーシステムの配管工法によって溶接個所(ロウ付け)が少なくなり、配管防露(断熱)材の高性能化が進んだおかげで今や都市伝説的な話になった話題について書こうと思います。
【参考資料】 緑青(塩基性炭酸銅)の毒性 (1.33MB)「出典:社団法人日本食品衛生協会」

「青水が出た」とおっしゃる人がいましたが、そもそも青い水は、一般家庭の水道水からは出ないものです。「青水かな?」と思ったら、簡単にチェックできます。透明なコップに入れてみましょう。おそらく透明ではないでしょうか。

「銅イオンが水道水に溶け込んで青く見えるには、100ppm以上溶け込んだ場合です。住宅の水道水の基準は1ppm。そのため銅イオンにより青くなるはずはありません。
また、手洗い場や浴槽など、石けんを使う場所で、青い付着物を見ることがあります。これは、石けんや湯垢に含まれる脂肪酸と、微量の銅イオンが反応して、不溶性の銅石けんが生成されるため害はありません。台所用の油汚れ専用洗剤を使うと、きれいに取り除けます。銅管の内面が新しい時は、銅イオンが溶け出しやすく、このような現象も起きやすいのですが、水や湯を流しているうちに、銅管の内面が亜酸化銅で覆われ、銅イオンは溶出されにくくなります。

目に見える光、可視光線は色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)の光線の集まったもので、赤側が弱くなると青っぽく、紫側が弱くなると赤っぽく見えます。
浴槽など溜め置きのきれいな水が青く見えることがありますが、これは浴槽中の水自身や浴槽の壁材によって光の長波長側(赤側)のエネルギーの小さな部分が吸収され、青側の光の割合が多くなるため青っぽく見えるのです。同じ水道水を透明(または白っぽい半透明)のコップと、同じ色合いの不透明なコップに入れ上から観察してみると、不透明なコップの水が青く見えることからも裏付けられます。

Fuji

 

 

 

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