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2020.04.20 | スタッフブログ

隠された日本の財産

徳島の新築・リフォーム・リノベーションは青木建設へ

会社のアジュガは、元気に咲いています。日陰でも咲く花の代表選手。アジュガは寒さにも強いので、冬も葉が茂ったまま。花咲く春はもちろんのこと、一年中カラーリーフとして活躍します。日陰のグランドカバーとしても優秀で、頼りになる存在です。今回は4月の花とは関係ありませんが、「隠された日本の財産」の話です。

スギ。アレルギーに悩んでいる方も多く、なにかとよくないイメージのCMなどもありますが、

学名クリプトメリア・ジャポニカは「隠された日本の財産」を意味します。

1種1属の常緑の針葉樹ですが、日本にのみ生育する固有種ということはあまり知られていません。
杉は環境に適応する力が高く、病害に強い上に成長スピードも速く、二酸化炭素(CO2)の吸収量も大きいという優れた特徴から、多様な活用が推進されています。

スギに転機が訪れたのは1964年の木材輸入の貿易自由化です。価格の安い海外産木材に取って代わられ、9割あった木材の自給率は7割以上を輸入に頼るまでとなりました。

その結果、伐採や植林がされないまま放置されたスギは大量の花粉をまき散らす存在となり、日光が差し込まなくなった土壌はやせ細り、土砂災害を誘発させたといわれています。

スギの歴史をひもとけば、弥生時代には水田の矢板として利用され、室町時代には本格的な植林が始まったといわれています。軽量で加工しやすく、湿度を一定に保つ力を持ち、香り豊かで木目が美しいゆえに日本人の美意識を刺激してきたに違いありません。

太平洋戦争時には軍需目的で大量に伐採され、その後は復興を目的に全国で大量に植林されてきました。

成長した健全な森林は、多様な生活形[編註:生物が環境に適応して現す形態]を支え、栄養、生息環境、日陰を互いに補い合っています。水を集め、蓄え、ろ過する役割をもち、汚染物質を除去して大気質を改善する。さらに、低地で洪水が起こるリスクを減らし、木材や食料、薬、人々の仕事の供給源になるという機能もあります。

現在では日本の国土の約12%、約448万ヘクタールをスギの人工林が占めており、人の手で植えられ、管理、維持されてきた姿は、日本の風土や文化を形づくってきたイネとも重なる日本の財産といえます。

Fuji

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