青木建設
質問の多い工務店
最後にたどり着いた工務店は、
質問の多い工務店でした。
2019.07.12 |
今回は、丸平瓦の修理をご紹介します。
近年、台風だけでなくゲリラ豪雨や強風を伴う大雨の被害にあう事が多くなったと思います。
築50年クラスの屋根瓦のメンテナンスにお伺いする機会が多くなったので、ご紹介したいと思います。
丸平瓦の場合、年月により丸瓦が下にズレ 隙間が出来た場合、そこから雨が進入し 葺き土が流れ
雨漏りが起こる ケースが多くなっています。
このような場合の修理方法として、丸瓦の葺き直しを行っています。
K様のお宅の修理の場合。
修理前
屋根に影が落ち、瓦が乾きにくい条件のお宅で、苔が多くなっていました。
既設の丸瓦を取外し、葺き土を撤去していきます。
葺き土をきれいに撤去し平瓦を割れ替えします。
丸瓦を南蛮漆喰で葺き直しします。
南蛮漆喰は、葺き土より防水性や耐久性に優れているので、修繕工事の場合、使用しています。
丸瓦を再利用し葺き直しをするので、施工範囲を決め
取外し→清掃→割れ替え→丸瓦葺き直し を、繰り返し施工します。
次へと進めて行き
修理の完工です。
丸瓦の葺き直しには、熟練工の技があり、葺き土(南蛮漆喰)の瓦に対してのちょうどいい量(幅や高さ)が有ります。 はみ出るのはもとより多すぎても少なすぎても 雨漏りや瓦のズレの原因になります。
この様な丸平瓦や日本瓦を修理、修繕できる 熟練工の職人さんが高齢による廃業や瓦葺きの物件が少なくなったのもあり 職人不足の問題が出てきています。
お客様には、修理着工まで待っていただき 御迷惑をおかけしていますが、1軒1軒 丁寧な仕事をしていきたいと、思っております。
T.Kura