「経年美化」なるもの。 | 株式会社 青木建設|徳島の注文住宅からリノベーションまで

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2020.05.18 | スタッフブログ

「経年美化」なるもの。

通常、物が古びるという事は否定的な表現方法として使われがちですが、本物の素材を適切に使い、適度にメンテナンスされた建築は全く逆の意味合いになることがあります。

「ホンモノ」とよばれるものの多くは、正しく使えば使うほど経年変化と共にその価値を増し、深みのある雰囲気を醸し出してくる例が挙げられます。まさしく頼れる「モノや道具」に対し、尊敬や愛情も含めた呼び方だと思います。

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「建物の耐用年数」とは、あくまでも統計上の結果です。社会的環境や経済状況・生活様式の変化など様々な要因による数値であって、長持ちの工夫を凝らした上で適切に維持管理・修繕されたすばらしい木造建築の寿命は、実は短くないことはよく知られています。

良い革でつくられた鞄やお財布などを例えにすると、分かりやすいかと思います。
「エイジング」という言葉が単に劣化を示すのに対して、適切なメンテナンス(アンチエイジング)を繰り返す事によって、使い込むほどに味わいや色艶が出てきます。

「ホンモノ」は、まっさらでピカピカから、使い込まれていずれ朽ち果てる過程まで、美しく感じられるものです。

適切に維持管理されている建物もこれらとよく似ていて、程よく「経年美化」していく、まだまだ美しくなっていく気配がする建築があります。

 

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