無垢材が「暴れる」そして・・?! | 株式会社 青木建設|徳島の注文住宅からリノベーションまで

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2022.10.17 | スタッフブログ

無垢材が「暴れる」そして・・?!

無垢材を建築に使うとき、やはり自然のものですので「反ったり割れたりする動き」のことを人間になぞられて「暴れる」と形容しているのです。
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神社やお寺の床が反っていて膨らんでいたり、割れていたりするのを目にされたことのある方も多いでしょう。見た目は大事ですが、健康な暮らしに結びつく大切な役割を持ち合わせています。

無垢材の持つとても魅力的な特性のうち、「インフルエンザ対策に効果がある」といえる※ことがあります。
ちょっとその前に、一通り建築で使われる木材のはなしを下に書きます。

伐採したての乾燥される前の木材は、水分を多く含んでいるため樹種にもよりますが含水率200%に達するものもあります。この状態では柔らかく脆いため、建築に使用できるような強度は到底ありません。しかし、木材乾燥をすることで木材自体の水分が少なくなり、同時に強度が高まります。含水率には「繊維飽和点」と呼ばれるポイント(多くの樹種において、含水率約30%)があり、ここを境に強度が高まっていき、建築に使用できるほどの強度になっていきます。

木の種類や製品としての強度を保つために適切な木材乾燥やその使われ方に重要な意味があります。JAS規格(含水率13~15%以下)を満たすためには、数年もの長い時間が掛かってしまいます。また、天然乾燥のみでは到達する含水率に限度があるため、現在は、建材として利用をするのであれば天然乾燥をした後に人工乾燥をすることがほぼ不可欠になっています。

 

梅雨時など湿気が多い時には、その湿気を吸収することで、木が膨らみます。一方、冬場のような乾燥状態では、木の中に含まれる水分を放出するので、木は縮みます。この膨張収縮が、木材の「動き」です。この動きによって空間の湿度を適度に調整してくれるため、無垢材は”天然のエアコン”と呼ばれることもあります。簡単に言うと、それは木材が「呼吸をしている(=膨張収縮する)」からです。無垢材は、周囲の温度や湿度に合わせて、空気中の水分を吸放出しているのです。

風邪やインフルエンザウイルス(概ね新型コロナウイルスも同様と資料)などの感染症には、低温低湿を好むものが多いとされ、厚生労働省による換気に関する資料*によると「居室の温度および相対湿度を18℃以上かつ40%以上に維持する」ことが推奨されています。

湿度を適度に保つという無垢材の作用は、健康な暮らしのに非常に有益です。値段も種類も多数ありますが、良質な無垢材を使うことで本来の特性を住宅に生かすのはとてもメリットがあります。

※*出典:厚生労働省. “冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法について”. 2020.11.27.
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000698849.pdf , (参照 2021.5.10)

Fuji

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