青木建設
質問の多い工務店
最後にたどり着いた工務店は、
質問の多い工務店でした。
2021.02.08 | スタッフブログ
<住宅収納スペシャリスト:川島マリさんの場合>
子供のころから片付けや収納が大好きで模様替えやDIYをしていた川島マリさん。35歳で注文住宅を建てた際には間取りから収納プランまで自分で考えて片づけやすい住まいを完成させました。スッキリ片付いて気持ちのいい毎日でしたが、下の子が小学3年生になり、プリントやおけいこの道具、おもちゃ、洋服とモノが急激に増えていきました。ちょうどその時期にマリさんも仕事を始めたため、ゆっくり片付けする時間も作れず溢れたモノをひと部屋に押し込んでいるうちにモノで埋め尽くされた部屋ができてしまいました。
他の部屋はスッキリしていたのですが、常に「あの部屋を片付けなくては」と憂鬱な思いが頭をよぎり、それをストレスを感じ始めていました。それから6年、仕事を辞めて久しぶりに部屋を片付けると清々しい気持ちになり、そこから片付けにハマりました。
その時に行ったモノについての家族会議は・・・
議題:家族の共有スペース(リビング・イニング・多目的ルーム・洗面所)にあるモノについて
目的:自分で判断ができないモノを片付ける
気になっていること:使っているかわからないモノ、誰のものかわからないモノ
気持ち:きれいに暮らしたいのに、いつまでも片付かなくてストレス
改善したいこと:床置きのモノ、所有者のわからないモノをなくしたい
夢や希望:リビングと続いている部屋の扉を開けて、一部屋として使えるようにしたい、すべてのものが収納できている家にしたい
この会議の最大のテーマは「モノ」。
あやふやになっている状態の「モノ」をどうするかを話しあいました。
モノの会議は
①いつも片付かなくて置きっぱなしになっているモノ
②収納はされているが、使っているかわからないモノ
③リビング・洗面所(パブリックゾーン)に置いておきたいモノ
④自分たちの個室(プライベートゾーン)へ移動してもいいモノ
についてモノや場所を見ながら家族全員で話すことによって「これ誰の?」というものが一瞬でどうしたらいいのか決まります。
「気持ち」について話し合ったことは諦めるきっかけになりました。というのも、マリさんはスッキリと片付いた、モノが置かれていない状態が好きなので、最初はその暮らしに家族にも合わせさせようとしていましたが、子どもたちはモノが置かれたままの状態でも全く気にならないとわかり、好きな暮らし方の違い、基準の違いを認識したのです。
また、思春期の子供たちは学校や友人、自分が楽しんでいるものへの関心が強くてて、家には関心も興味もないことがよくわかったので必要以上に期待することをやめたそうです。すると自分が楽になり、また持ち主がわからないままの置き場所の決まらないモノたちが一斉に片付いたことも大きな成果だったと言います。ご主人もキレイに暮らしたいとは思っているものの忙しいので片付けまではできないが、使ったモノを元に戻す協力ならできるといってくれたので、要・不要を判断してもらいたいモノをまとめて確認してもらい、マリさんが収納場所を決めたそうです。
その後、子どもの成長とともに家族の暮らし方、家の役割も変化していったと言います。
家は家族の生活に合わせて成長し、変化していくもの。
その過程では必ずモノと収納の関係を考えざるを得ません。モノが中心ではなく、家族の思いが込められた家にするために、理想の暮らし方や家での過ごし方、家に対する想いをシェアしてみてください。そして、それぞれの部屋の使い方や持っていたいモノ、その収納先を家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
「家族会議のススメ。jimosumu (ジモスム)2021/1/29 」より引用。