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2021.10.25 | スタッフブログ

今なぜ木造なのか。

頻発する異常気象の原因の一部とされる地球温暖化。世界の国々が一つとなって対策を講じる中、温暖化の原因となる二酸化炭素(以下、CO2)濃度の上昇を抑制する「カーボンニュートラル」という概念が、一つの軸として扱われています。


トールウッドハウス学生寮(ブロック・コモンズ)【木構造】写真 マイケルエルカン アクトンオストリーアーキテクツ)

プロの方は違うと思いますが「鉄筋コンクリートor鉄骨=>近未来」「木造=>昔」という印象が一般の多数の方々の間にはあります。でもそれは世界有数の地震国である日本だけです(※)。
木材は、森林が吸収した炭素を貯蔵しており、国内における木材の主な用途である建築物等において利用を進めることは、「都市等における第2の森林づくり」として、カーボンニュートラルへの貢献が期待されています。

(※ひとつ断っておくと、日本には地震による建物倒壊や火災による災害が多く、経済成長とともに耐震性や防・耐火性・経済性が最優先されたためだと考えられます。)

近年は木材をより燃えにくくする高度な技術や研究、新たな木質素材・デザイン(構法)によって、先進的な環境政策をかかげる(カルフォルニア州など)アメリカの西海岸、カナダ、ヨーロッパの都市部、スウェーデン、ノルウエーでは高層ビルだって木造(エコロジカルな木質化・ハイブリッド化)で計画が進んでいます。
(日本も少しづつ高層木造(木質化・ハイブリッド化された)建築物が提案・建築されています。)

森林は大気中の二酸化炭素を吸収し、木材として利用した場合は長期間にわたって炭素を貯蔵できることや、木材の製造時のエネルギー消費が比較的少ないこと、木材(整備によって持続的かつ循環的な資源のクリーンウッド)は再生産可能な資源であり、エネルギー源として燃やしても大気中の二酸化炭素濃度の上昇を抑制する「カーボンニュートラル」の特性を有することから地球温暖化防止への貢献が大いに期待されています。


日本平夢テラス 静岡県静岡市/©株式会社 隈研吾建築都市設計事務所

林野庁は、⽊材利⽤の⼀層の促進を通じた地球温暖化防止を図るため、今般、建築物に利⽤した⽊材に係る炭素貯蔵量を国民や企業にとって分かりやすく表⽰する方法を示したガイドラインを定めました。
建築物の所有者、建築物を建築する事業者等が、HWP※の考え方を踏まえて、建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量を自らの発意及び責任において表示する場合における標準的な計算方法と表示方法を示すものです。

※ Harvested Wood Products(伐採⽊材製品)の略で、京都議定書第⼆約束期間からパリ協定下において、国内の森林から伐採・搬出された⽊材を製材、パネルなどとして建築物等に利⽤した場合にその炭素蓄積量の変化量を温室効果ガス吸収量等として計上できることとされている。

 ※下記リンクでは、木材使用量等の必要な情報を入力すると自動的に炭素貯蔵量が算出される計算シートを添付しています。
https://www.rinya.maff.go.jp/j/mokusan/mieruka.html

安全性や費用、耐久性に関する研究はまだ始まったばかり。これからの新しい建築技術の進化に新たな木造の潮流が生まれてくる日も近いと思われます。

Fuji

 

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