日本建築の生命・財産を守る工夫 | 株式会社 青木建設|徳島の注文住宅からリノベーションまで

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2019.11.25 | スタッフブログ

日本建築の生命・財産を守る工夫

財産を守るためにつくられた日本の建築には蔵があります。

歴史的な土蔵壁作りの建物は、勿論、蓄熱量が多いからと言う理由で建てられたのではありません。

あくまでも防火対策が第一に考えられました。

それが屋内の温度変動の少ない環境を結果的に作ることになりました。

一般的な土蔵壁の厚さは30cmぐらい有ります。土蔵壁作りの町屋は窓が小さいこともあり、

直射日光は勿論、二次輻射熱の影響も少なく、大きな蓄熱量の壁や天井に熱が

溜まり込まない構造になっています。

太陽光が当たると温かくなることは、誰でも知っています。

その太陽光の中に「目には見えないが、物を温めることができる部分がある」ことを発見したのが、

イギリスの天文学者ハーシェルです。

1800年ハーシェルは、太陽光をプリズムに通していたとき、7色に分光された可視光の赤色より

外側の位置に置いた温度計の指示値が上昇したことに気づきました。

このことで目には見えないが、物を温める「赤外線」が存在することを発見しました。

パーシェルの実験模式図

「赤色の外」側に存在していることから、「赤外線」と名付けられました。

赤外線は、「X線」、「紫外線」、「可視光線」、「マイクロ波」「ラジオ波」などと同じ「電磁波」です。

「波長」によって、その呼び名と性質が違うわけです。

赤外線は「近赤外線」と「遠赤外線」に分けられます。

私たちの身の回りにある多くの物質(金属を除く、プラスチックス、塗料、繊維、木材、ゴム、食物など)は、

2.5μm~30μmの波長域(主に遠赤外域)の電磁波をよく吸収します。

次回に続く

Fuji

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