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2020.06.08 | スタッフブログ

網戸の季節

これから本格的な夏のシーズンに入ります。
寝ている時に、蚊が一匹いるだけで眠れないことがある人(私です)も多い中で、優秀なエアコンや換気設備に依存していて、昔に比べあまり網戸を頼りにしていない事に気が付きました。

エアコンの無い昔の生活でこの季節に夜を過ごすための工夫は、外に打ち水をしたり、窓を開け放して風通しを良くし、蚊取り線香と扇風機で、網戸や蚊帳の中で過ごすことが圧倒的に多かったのを思い出しました。(昭和ですね)

しかし今では、社会環境の変化や気候の変化・変動により、かつての住環境で快適な生活をするには不都合なことが次第に浮き彫りになってきました。今回は網戸についての話です。

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網戸の一番の目的は、虫の侵入を防ぐことです。網戸の網で網の目よりも大きい虫の侵入を防ぎます。
網の目の細かさの単位はメッシュといい「1インチ(2.54センチ)当りの網目の数」をいいます。数が大きくなればなるほど網目が細かいということになります。

標準的なものは18~24メッシュから、特殊なものは2重構造で超細目の200メッシュ!までもあり、化学繊維の進化により、「花粉対策用網戸」のようなものまであります。
もはや虫よけではない、花粉フィルターですね。通風の役割はあまり期待できないと思ったほうがよさそうです。
当然ながら糸(線形)の太さが細い程、通風に有利になります。

また、猫や犬対策用の「ペット用ステンレス製網戸」もありますが現状ではほとんど需要が無いようです。

諸説ありますが、建具屋さんが虫の侵入を防ぐ目的で、蚊帳の素材や金網を使い、窓ガラスの代わりに窓に「はめ込む網戸」を作ったのではないかと考えられています。昭和30年代に入り、「網戸」がようやく広く普及することになる出来事が二つありました。
一つ目は、「垣内商事(現:ダイオ化成の前進)」が、国内初となる合成繊維による防虫網を開発したことです。
この防虫網は、サランと呼ばれる塩化ビニール系の樹脂が素材として用いられ、この素材の名前から防虫網のことを「サラン」と呼ぶ人もいました。現在では環境問題への観点から、ポリプロピレン樹脂系素材のものが一般的となりました。

二つ目は、網戸にとって最も大きな影響をもたらした「アルミサッシ」の登場です。
アルミサッシは昭和35年から40年にかけて登場し、瞬く間に普及していきました。
また、網戸のフレームも木製からアルミに変わり、開口にはアルミサッシと網戸のセットが当たり前になりました。

参照:YKKAP・ソフトブラインド網戸 https://www.ykkap.co.jp/products/window/screen/softblind/

網戸の普及と比例するように「蚊帳」は次第に姿を消す事になりました。
しかし、現在のような形態の網戸に変わってから、ここ50年くらいしか経過していません。

現代では、アコーデオン式の網戸やロール式の網戸といった収納式の網戸も発売され、普及してきました。

そして建物外観の見栄えに影響を与えにくいものや室内からの眺めをできるだけ阻害せずにプライバシーに配慮した加工技術や素材等、まだこれからも生活様式に応じた役割が進化する可能性は十分あります。
これからの網戸の進化が楽しみですね。
Fuji

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