青木建設
質問の多い工務店
最後にたどり着いた工務店は、
質問の多い工務店でした。
2022.07.18 | スタッフブログ
人の住む建物、『家』がどれほど長持ちするのかといったお客様からの「疑問」は尽きません。
徳島で新築/注文住宅を建てるなら青木建設へ。
日本は他の国よりも圧倒的に地震などの自然災害が多く、気候変動の大きな四季がありますが、世界でも稀なとても豊かな緑と海に囲まれた国です。
「木」という自然の恵みを利用して”すみか”を造るのは至極自然で、すばらしい文化だと思います。
先に「快適さ」を言葉で表現してみれば、多くの人に共通するいくつかの条件に気がつきます。
「快適さ」について思い浮かぶ条件などを挙げていくと、
・自然災害の不安が少なく、温暖であり清潔が保ちやすいこと
・年間を通して心地よい室内環境が容易に保てる
・お気に入りの景色が見られる静かな場所
・水がおいしく、自然の豊かさを感じられる
・社会資源の活用が容易である
・地域に豊かなコミュニティがあり、子育てや仕事が楽にできる
・・などなど、優先順位は違えど大概の住宅に対して共通する要望がある、といえるでしょう。
次に最初の話題である「長持ちする」という概念を率直に解釈しますと、
概ね「長持ちさせる社会的価値があるかどうか」と読み替えて考えることになります。
世の中にある建物のおおよその耐用年数は、メンテナンスコスト以外で考えると
立地条件(地理的・地政学的条件)や時代に合った用途・構造、法律・設計ポリシーの順応、メンテナンスの方法や記録、修繕・修復方法などによって随分変わってきます。
「戸建て住宅」という建物は、住まい手が納得して生活してこそ価値あるものです。
しかし「長持ち」を持続性と読み替えて、「何もしないで何年耐えられるのか」と質問されれば、「いつ快適に住めなくなる」のかではなく、「どうすれば何もしないで資産価値が落ちないで済むのか」という、本質とは違う質問となる気がします。
日本の法律では、用途や構造・街並み形成の過程・歴史などにより若干差はありますが、減価償却資産の耐用年数※が決められています。そして資産価値を単純に税法上の価値と捉えるのは他国と違って残念な評価となる部分もあります。
他の先進諸国は、古い建築物をすべて解体し建て替えるのではなく,時代に即した独自の付加価値評価基準やリスクアセスメントによって、社会的価値基準と照らし合わせながら評価しています。
社会福祉(貢献の度合い)やCO2削減などのリノベーション対策に恒久的に取り組んでいます。(日本にも政策や制度はありますが、新たな資産価値となる施策とは違う気がします。)
そういった合理的で本当に良いものを生かす独自の資産評価のルールや概念が、どこまで日本に馴染むのかは、少子化の進む地震国日本の大きな課題でもあります。
※参照先:国税庁 主な減価償却資産の耐用年数表より
生活するうえでおこる自然災害も含めたさまざまな問題の解決は、時代とともに変遷し解決方法はそれほど多くありません。
適切なタイミングと適切なメンテナンス方法や修理、更新(改修)をすることで家は「長生き」できるのです。
Fuji