「住宅と健康に関するガイドライン」をご存知ですか? | 株式会社 青木建設|徳島の注文住宅からリノベーションまで

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2021.11.05 | スタッフブログ

「住宅と健康に関するガイドライン」をご存知ですか?

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「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的として設立された国連の専門機関である世界保健機関 (WHO) 。

世界の健康に関する事柄、今は新型コロナが中心の問題となっていますが、ほかにもインフルエンザやエボラなどの感染症対策、世界人類に対する脅威となる事柄について、予防や対策などの取り組みを行っています。

このWHOは「住宅と健康に関するガイドライン」のなかで、住宅がもたらす健康被害を防ぐための室内の温熱環境について言及しています。室内の過剰な暑さや寒さに関する健康へのリスクを回避するために、室内の温熱環境を整えることを強く推奨し、温帯または寒冷気候の国々では冬季の室温を18℃以上とすることを強く勧告しています。

しかし、日本の家の断熱性能の基準は世界最低レベルで、WHOが推奨するレベルには程遠いのです。

ではどうやって暮らしているのか、というと、冬季について言えば、リビングだけをエアコンで暖めたり、コタツで足元だけの暖を取るといった「局所暖房」で乗り切っている。でも、これは人間の生命にとって、とても危険なことなんです。

日本人の主な死因である、ガン・腫瘍と、心疾患や脳血管疾患に代表される循環器疾患。下のグラフはそれらの死因による死亡者数を月別にまとめたデータですが、ガン・腫瘍による死亡者数が年間ほぼ一定にあるのに対し、心疾患や脳血管疾患による死亡は冬場に大幅に増加していることがわかります。

これは寒さによる血圧の上昇が循環器疾患を招いていると考えられるためです。

イギリスでは人が健康でいられる温度は21℃前後で、16℃以下になると呼吸器障害や心疾患などの深刻なリスクが高まり、10℃以下では高齢者に低体温症を発症する恐れがあると、「HHSRS*」(英国保健省)により報告されています。*Housing Health and Safety Rating System・・・英国の住宅健康安全性評価システム

日本の住宅の部屋別の冬季の温度を調べてみると、下のグラフの通り一日の平均室温が16℃を超えているのはリビングのみ。寝室や脱衣所は深刻なリスクが高まるレベルです。さらに最低室温の平均値ははリビングでも12.3℃、寝室や脱衣所に至っては10℃~11℃前後と高齢者が低体温症を起こす恐れがあるという危険なレベルです。

家族が病気にならないようにするためには、病気になる原因を知っておくことが重要です。現在、病気の主な原因とされているのは日々の食生活や運動、喫煙や飲酒の有無といった生活習慣が主ですが、もう一つ大きな原因となっているのが私たちを取りまく環境です。環境ホルモンや病原体、有害物質など予防が難しいものもありますが、室温を適切な温度に保ちできるだけストレスのない環境を整えることは病気の予防にはかかせません。

建物の断熱性を高め、冬でも暖かい住空間を整えることで暖かい快適な空間となるだけではなく、寒さに起因する病気のリスクを低減させると考えられます。断熱リフォームはご家族の暮らし方によってさまざまな方法がありますので、本格的な冬の寒さが来る前にぜひ一度考えてみませんか?

 

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